どうしてこんなに種類があるの?
担税力の源泉の分類
納付方法の分類
納付先の分類
担税者と納付者の分類
いろいろな税金の分類方法を書いてきました。
分類の方法がいろいろあるということは、税金の種類がいろいろあるということです。
前に税金の種類は50種以上あると書ました。
どうしてこんなにあるのでしょう?
いろいろな理由があります。
が、制度というのは大原則に基づいて作られています。
だから、制度の構造理由は大原則から導き出せます。
税の大原則はなんでしたっけ?覚えていますか?
そう、課税公平主義です。
たとえば、税金が所得税だけだったとします。
そうすると賢い人はたくさん消費して所得を低くして、贅沢をするけど、税金は払わないということができるのです。
また、大富豪の息子で、働いてないから所得は低いけど、親から相続した資産をたくさん持っているという人は裕福だけど税金は払いません。
逆に、資産がないから働かないと食べていけない人が裕福な人より税金をたくさん納めることになります。
そこで、固定資産税や相続税などがあるわけです。
それぞれの税金には長所と短所があります。
それを補い合い「公平に課税するため」にいろいろな税金があります。
また、目的がそれぞれ違うという理由もあります。
目的税などはそもそも目的と使い道が別で決まっているから、別に徴収されたりします。
例えば、自動車税。
自動車を安全で便利に使うためには、高速道路や信号が整備されてないとダメですよね。
高速道路は自動車を持っている人しか使わないのだから、自動車を購入した時や車検の時に自動車税をとって、高速道路建築の財源にしたりしています。
(追記:自動車税は2009年4月に目的税から普通税に改正され、使途制限が廃止)