とある農大生の独り言

徒然なるままに

この章の終わりに

前回で、税金に関する常識は終わりです。

 

今までの記事は、学校で習った知識ではありません。

自分が税理士事務所に勤めていた時、気付いたこと・調べたことです。

 

働きはじめた時のこと。

仕事を頼まれても、何をすればいいのか全然わからない。

たくさん勉強もしたし、資格も持ってるのに。

 

勉強や資格は、会計・税務の仕事の一部分をするための知識をつけてはくれますが、いざ仕事となると、それだけではまるで役に立ちません。

 

一生懸命やってきたのに…

一生懸命やっているのに…

わからないことだらけで、全然何もできない自分が嫌で仕方がありませんでした。

 

それでも、必要に迫られて仕事をやっていくうちに、少しずつわかっていきました。

それは、仕事をしていく上で、まず最初に必要なのは、簿記の知識や資格じゃなくて、そもそも、税金とはなんなのか?何のためにあるのか?税金と社会がどういう関係なのか?ということでした。

 

さらに、それがわかってくると、どうして、みんなが幸せになるための税金が、いつから、みんなを嫌な気持ちにさせるものに変わったんだろう?と思うようになりました。

 

また、自分はどれくらい税金・社会保険料をおさめてるんだろう?どういう風に使われてるんだろう?ということを考え出し、どの政治家を選ぶかで税金や社会保障は変わるんだ!じゃあ、どの人がいいんだろう?という風に、今まで見えていなかったものが見てるようになりました。

それまでは、自分の給与明細の所得税の欄の意味も知らず、ただなんとなく投票に行くだけでした。

 

今はほとんどの人が税金=いやなものという認識だと思います。

それは納税・徴収、政治家の汚職・無駄遣いというイメージが強いからだと思います。

そして、これらは、事実でもあります。

 

でも、嫌な一面だけを見て、税の効果・効能、それによって助けられていることという一面もあるということも認識しないでいるのは、もったいないのではないでしょうか?

 

物事をどうとらえるか?どう考えるか?でその先の行動は全て変わってきます。

確定申告をする人たちが少しでも税=いやなものという考え方から解放されるよう続きを書いていきたいと思います。