とある農大生の独り言

徒然なるままに

簿記と会計学

前回は、会計公準について書きました。

会計公準は財務会計の理論の部分、会計学で初めに出てくる理論です。
 
しかし、どんな仕事でもそうであるように、理論や理屈だけでは、何も出来ません。
 
会計学を商売に役立てるための方法、手法が必要です。
 
それが、簿記です。
 
例えば、サシを使わず直角の線を描きたいとします。
三平方の定理から、辺の長さが3:4:5の三角形は直角三角形であると言えます。
②そこで、12センチのヒモを用意して端から、3センチ、4センチ、5センチのところで折って直角三角形を作り、その直角にそって線を引くことで、サシを使わず直角の線が描けます。
 
財務会計に置き換えると、
①が会計学(理論)になり
②が簿記(手法)になります。
 
 
簿記というのは、「帳簿記入」の略です。
言葉どうり、日々の売上や経費を「帳簿」に「記入」していく技術です。
 
といっても、簿記が基本的にする事は、簡単に言うと、「記録」と「分類」です。
 
商売でしたお金のやり取りを
収益(例えば、売上)と
費用(例えば、原価)と
資産(例えば、現金)と
負債(例えば、借金)と
資本(個人事業主の場合、自分で出した元手)
の5つに分類し、
 
さらに
収益と負債と資本を
貸方という分類にまとめ
 
費用と資産を
借方という分類でまとめ
 
決算の時が来たら、
収益と費用を取り出して相殺する。
相殺して残ったものを、また、資本に戻す。
 
これの繰り返しを記録していきます。それだけです。
 
といっても、やってないと分からないので次回は、具体的に簿記の成り立ちのお話しを書きます。