簿記のはじまりwith昔話①
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むかし、むかしのお話です。
だいたい今から500年くらい前の、多分イタリアでのお話。
そのころのイタリアはとても、商売が盛んで、ルカ・パチョーリというとても賢い商人がいた。
ルカは果物やなんかを売っていた。
最初はなにも記録していなかったが、それでは今いくらもっているかはわかるが、今日いくら儲かったのかはわからない。
そこでルカは、1月1日から毎日、仕事が終わった後、お金を数えて記録を始めることにした。
1月1日の夜
お金が100リラある。
1月2日の夜
お金が101リラある。
1月3日の夜
お金が103リラある。
3日目になると、ルカは毎日「お金が残っている数(=現金残高)を書くだけなんだから、数だけ書けばいいように表を作ろう」と思い、下の表を作りました。
日付 | 残高 |
---|---|
1日 | 100 |
2日 | 101 |
3日 | 103 |
この表を見て、賢いルカは「増えた分が、売上だから、2日の売上は1リラで3日の売上は2リラだな。そうだ、売上もこの表に乗せれば、すぐに売上がわかるぞ」と思い表を作り直しました。
日付 | 売上 | 残高 |
---|---|---|
1日 | ー | 100 |
2日 | 1 | 101 |
3日 | 2 | 103 |
これで毎日の売上と現金の残高がわかるようになりました。
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②に続きます。