簿記の始まりwith昔話②
①の続きです。
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1月4日の朝、残高を数えて記録すると、表がこうなっていました。
日付 | 売上 | 残高 |
---|---|---|
1日 | ー | 100 |
2日 | 1 | 101 |
3日 | 2 | 103 |
4日 | 1 | 102 |
ルカ「あれ、お金が減ってる。そういえば、昨日、商品を1リラ買いにいった(仕入)んだった。あと、ノートも1リラで買ったんだった。この表じゃ、わからないから作り直さなきゃ。」
日付 | 入金 | 出金 | 残高 |
---|---|---|---|
1日 | ー | ー | 100 |
2日 | 売上1 | ー | 101 |
3日 | 売上2 | ー | 103 |
4日 | 売上1 |
仕入1 ノート1 |
102 |
ルカは最初は、売上の横に仕入欄を作ろうとしましたが、それではノートを書く欄を別に作らないといけないため、出金の欄を作りそこに仕入とノートを記入しました。
出金欄に合わせて、売上欄も売上以外の入金があったとき(たとえば借入)に記入できるように、入金欄に変えました。
ルカはこの表を現金が出たり、納まったりする帳簿なので、「現金出納帳(げんきんすいとうちょう)」と名付けました。
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これは一般的に市販されている現金出納帳です。
少し、上の話の表より項目が増えていますが、原理は同じです。
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現金出納帳だけでお金の流れを管理している場合は、現金という一つ(単)の項目について帳簿に記入するため、単式簿記を採用しているということになります。
500年前のように、カード決済などがない頃は、単式簿記で対応できました。しかし現代のように色々な決済の方法がある場合は、単式簿記では対応できません。
そこで複式簿記の登場です。複式簿記を理解するためには前提として、現金主義と発生主義について理解しておく必要があります。
次回は、簿記から会計の話に戻り、現金主義と発生主義について書きます。