はじめる前に
このブログの対象となる人
・実務ができるようになりたい人(資格対策ではなく)
・確定申告を自分でしたい人
・はじめる前に
「確定申告をしなくちゃ!」
「税理士に頼まず自分でやってみよう!」
と思って、確定申告の本を買ってみると必ずと言っていいほど、
「まずは、簿記の勉強をしましょう」と書いてあったりします。
それで、とりあえず、簿記の勉強をしたけど、ちんぷんかんぷんだし、
「なんだか自分の知りたいと思ってたこととちがうなぁ」という気がしたことは
ありませんか?
それは、簿記や経理には、いろんな知識や前提となる条件がたくさんあり、
簿記の本は、簿記・経理以外の基本的な知識については書いていないからです。
税金と社会の仕組みを知らない人が、簿記や確定申告の本を買ってわからないとなげいているのは、
小学生が、高校生向けの参考書を買ってわからないとなげいているようなものです。
それと、簿記ができる=確定申告ができる ではありません。
簿記の資格を持っている高校生に、確定申告お願いと言っても、できません。
確かに、決算書の仕組みは簿記でわかります。
でも、確定申告には、社会や税金の仕組み、申告書の知識(決算書と申告書はつながってはいますが、別ものです)、自分の職種に関係する法律など、簿記以外で必要な知識の方が多いのです。
したがって、 簿記を勉強した→確定申告ができる ようにはなりません。
もちろん簿記は必要な知識ですが、その前に学ぶべきことがたくさんあります。
なので、ここでは、いきなり簿記を学ぶのではなく
1.経理・税務・会計に関する一般常識
・商売、仕事とは
・確定申告とは?
・税金ってなに?
なんのためにあるのか?
何に使われているのか?
種類
税金と政治の関係
・納税について
・会計とは
なんのためにあるのか?
何に使われているのか?
種類
会計と税金の関係
2簿記・税務の基本
仕訳と決算書
決算書と申告書
3確定申告の実務
申告書作成
4経営分析・節税
という、ステップで0から説明を進めたいと思います。
最初の方は、「こんなこと直接、確定申告と関係ないよ」と思うかもしれませんが、なぜこんな制度になっているのか、なんのためにこの手続きがあるのか、を理解していないと、イレギュラーなことが起こった時に、どうすればいいかわからなくなってしまいます。
あとになれば、「なるほど」と思う日が来ると思いますので、どうかお付き合いください。