【0から始める簿記講座】 0−2「簿記」って、なんで必要?
前回は「そもそも簿記とはなんなのか?」という話でした。
今回は「簿記がどうして必要なのか?」について解説しました!
ズバリ「外部に商売の状況を正確に報告するため」ですp(*^-^*)q
そもそも簿記は、商売のお金の管理をするために生まれました。
そこで、商売の反対=家計と比較してみましょう!
家計、つまり、あなたのお財布の中身ですが、「あなたの財布には、いくら入ってますか?」と聞かれたら、ほとんどの人がすぐに答えられると思います。
でも、「あなたの財布の中身、あなた以外に誰か知っていますか?」と聞かれたら、通常は、知らないと思います。
つまり、何が言いたいかというと、家計=「あなたの財布の中身」は、自分だけが知っていればいいということです。
そして、その額は大体でいい。今1万円くらい、とか5千円くらいとか。
1円単位の細かい額なんて、どうでもいいですよね。
さらに、買ったり売ったりする回数も少ないですよね。1日に100件や200件も買い物したりすることは、一般的な個人の経済活動ではしない訳です。
これに対比して、商売の場合はどうなるかというと、まず、商売を始めると必ず、最低年に1度は税務署に商売の状況を報告しないといけなくなります。
いわゆる「確定申告」ですね(・ω・)
また、商売をするためにお金が必要で、銀行にお金を借りよう!といったときには、銀行に「今まで、これくらい儲かってます!これくらい財産があります!」と報告する必要が出てくる訳です。
そして、外部に報告するので、大体じゃダメなんです。正確に報告する必要があります。
さらに、商売の取引は、回数が多くなります。コンビニとかの小売業なら、1日に100や200件の取引をすることも、ざらにある訳です。
家計 | 商売 |
---|---|
自分だけ | 外部に報告 |
大体 | 正確に |
少ない | 多い |
↑このように、家計=あなたのお財布の中身は、自分だけが大体知ってればよくて、取引の数も少ないから、そもそも記録する必要性すらない(家計簿をつけてる人の方が小数かもしれない)んですね。
これに対して、商売は外部に正確に報告しないといけない、かつ、その取引の量も多くなるから、記録しないと忘れてしまうし、記録する時に、一定のルールがあった方が便利なんです。
例えば、自分勝手に商売の取引を記録して銀行や税務署に報告しても、銀行や税務署が知りたいことが書かれてなかったら、いちいち「これについてはどうなってますか?」と質問される訳です。これじゃあ、なんのための記録かわからない。
そこで、記録の項目や記録する方法・形式を決めておこうという風になって、簿記=「商売の取引を記録するときの公式ルール」ができた訳です。