0からはじめる経理・税務・会計  そして、確定申告 ときどきアクアリウム

確定申告を自分でしたい人に向けて、税務・会計・経理について書きます。ときどきアクアリウムについても書きます。

所得には税金がかかるwith昔話

前回の記事では、所得には税金がかかると書きました。

 

所得にかかる税金なので、「所得税(しょとくぜい)」と言います。

 

なぜ、「税金」がかかるのでしょう?

なぜ、「所得」にかかるのでしょう?

さぁ、考えてみましょう。

ヒントは、公共の施設・サービス

 

 

書けましたか?

所得は、フリーランスでなくても、会社員の人にもあるので、もちろん会社員の人も(1年で108万円以上稼いだ)アルバイターにもあるので、それにかかる税金を払っています。

税金を払っているのは知ってても、いざ、なぜ?と聞かれるとなかなか答えに詰まるのではないでしょうか?

 

答えを説明するために、昔話をしましょう(私が作った作り話です)

 

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昔々あるところに、定吉という男がおった。

定吉は貧しい家に生まれたが、頭も良く、働き者じゃった。

 

定吉には好きな女子(おなご)がおった。

花子じゃ。

 

一方、花子も定吉のことを好いておった。

 

ところが、花子は高貴な家の娘で、到底定吉が結婚できる相手ではなかった。

 

定吉は花子が好きで好きで仕方なく、花子と夫婦(めおと)になれるのなら、命をかけてもいいとすら思っとった。

花子も同じ思いじゃった。

 

そこで、定吉は花子の両親に、断られる覚悟で結婚を申し込んだ。

案の上、結婚は断られ、「貧しい分際で花子と交際するとは!」と怒った花子の父親に、村を追放されてしもうた。

そして、父親は花子を外に出さないように蔵に閉じ込めてしもうた。

 

だが、夫婦になれるなら、命をかけてもいいと思った間柄。

花子もあきらめきれず、「悲しくて、定吉さんが恋しくて、食べ物が喉を通りません」とどんどん痩せていった。

 

心配した花子の父親は、死なれては困ると花子を蔵から出し、医者に見せた。

医者は「これは重度の恋煩いですな」と言って匙を投げた。

 

それでも、花子の父親は定吉と結婚させる気にはならず、「新しい男ができれば、定吉のことも忘れるだろう」と、自分の選んだ男を花子に合わせ始めた。

 

何人かは、花子は「こんな高飛車な男はいやです!」と断っていたが、ある日、花子が「お父様、あの方ともう一度合わせてください」と頼む男がいた。

 

次に会う日取りを決めると花子は、よく食べるようになり、どんどん回復していった。

父親は「やはり恋煩いの薬は恋なのか」と納得していた。

 

男との再会で、仲良くなった花子は「あなたの馬に乗らせていただきたいわ」と言って、男の馬に乗せてもらうことにした。

 

「久しぶりに外に出るわ」と喜ぶ花子をみて、男は嬉しくなり、「少し遠出してみましょう」という。

途中で紫の花が咲いているのを見つけ、花子は「あら、きれいね」と花を摘む。

花子は「今度は海が見たいわ」と言う。男はどんどん馬を走らせた。

 

海が見える断崖につき、花子は「いい景色だから、ここで一休みしましょう」といい、男も「そうですね」といいながら馬を降りた。

 

花子は「お腹すいたでしょう?うちからこっそり、きび団子をくすねてきたんです」といい、男と食べた。

 

最後のきび団子を食べながら花子は、「実は、私にはもう決めた人がおります」と男に定吉のことを話した。

すると男は「なんと無礼な女だ!ここから突き落としてやる!」と花子を崖から突き落とそうと立ち上がって、花子の手を掴むが、突然めまいに襲われる。

 

花子は「きゃー」といいながら、男の手から逃れようと、あばれた拍子に男を崖に突き落としてしまう。

 

そして、おだやかな波の音だけが聞こえていた・・・

 

・・・・・・・・・

 

しばらくして、花子は「これは正当防衛になるかしら?なるよね」と言いながら、男の馬に乗り、定吉の元へ向かったのじゃった。

 

定吉は島流しにあっており、花子はその島を知っておった。

花子は夜中に島流しの船を盗んで、定吉いる島を目指した。

 

途中、雲がでてきて月明かりを消す。島の方向がわからなくなる。

どっちに漕げばいいものかと思っているうちに潮の流れに流される。

不安になって、「定吉、さだきちー!」と叫ぶが聞こえるはずもなく。

あせった花子はがむしゃらに漕ぐが、方向も分からず力尽きてしまう。

絶望にくれた花子はそこで意識を失ってしもうた。

 

・・・・・・・・

 

「花子やーい、はなこー」という声で、花子は目をさました。

(まわりが明るい。わたしは死んで、天国にいるのかしら)と思ったが、(あぁ、体中が筋肉痛だわ、これは現実ね)と思い直した。

 

花子の乗っている船は、浜に打ち上げられていた。 

花子は定吉の声に「定吉!花子よ!ここよー!」と返事をして、定吉の声のする方へ一目散に駆けていった。

 

定吉も一目散に花子の元へ駆けてきた。

 

どうやら、島は来ることはできても、戻るのが困難な潮の流れで、花子が漕がなくても勝手に流れ着いたようじゃった。定吉は花子の声が聞こえ、待っておったが、花子は潮に流されまいと漕いでいたため、遠ざかってしまったようじゃった。

 

定吉と再会を喜びあったのも、束の間。

定吉は「きっとここにいては、追っ手が来る。どうにかして抜け出さないと!」という。

「でも、ここは来ることはできても、戻れないわ。どうせ逆戻りよ」と花子はいう。

罪人を運ぶ船の者は、一筋だけ流れる逆流にのって戻れることができるようじゃった。

 

定吉は「何度でも試して、逆流を探せばいいさ!失敗してもどうせ戻ってくる!」というが、花子は「ダメよ!お父様はすぐに追ってくるわ。一筋の流れなら必ず鉢合わせしてしまうわ!」という。

 

定吉は「じゃあ、どうすれば・・・」と悲観にくれるが、花子は「私に考えがあります」という。

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

その後、3日もたたぬうちに追っ手と花子の父親が島を訪れた。

 

花子の父親は島の罪人に「おい、ここに花子という娘が来ただろう!わかっておるぞ!すぐに出せ!隠し立てするとただではおかんぞ!」という。

 

島の罪人が「あぁっ?この前来た娘のことか?あいつは恋人の男を追ってきたようだったな。罪人だけの島であいつらだけ幸せになろうなんて、そうはいかねえ。男は殺して、娘は慰み者にしてやろうとしたら、舌をかんで死んじまったから、海に捨てちまったよ。今頃、魚に食われて骨になってるだろうがよ。」という。

 

 

追っ手と花子の父親は花子の遺体を探して、島の周辺をさがすと、いたるところに肋骨やら足の骨やらが見つかる。

追っ手は「貴様ら打ち首にしてくれる!」というが、罪人の方が数が多くとうてい勝てそうにはない。

花子の父親は、呆然とし、「もうよい・・・。わしが悪かったのだ。わしが花子を殺してしまった・・・。」と追っ手とともに島を後にした。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・

 

 

島の洞窟に隠れていた定吉と花子は島の罪人に呼ばれ「もういっちまったよ」と聞く。

 

島の者達は理不尽な罪を被せられた、人の良い者達ばかりじゃった。定吉と花子が事情を話すと協力するというてくれた。

 

定吉と花子を島の洞窟へ隠し、島で食った鳥や獣の骨を島の周辺に撒いてくれた。

 

定吉と花子は「ありがとうございます!これで安心して二人一緒に暮らせます。」と感謝した。

 

定吉と花子は、島のみんなにお礼がしたいと思った。

まずは、島の獣道を、通りやすいように平らにし、踏み固めた。それがある程度できると、荷車を作り、物を運べるようにした。

 

そんなことをしているうちに、島のみんなはお礼にと定吉と花子に食べ物や着る物をくれるようになったのじゃった。

 

定吉と花子はますます、お礼がしたいと、定期的に島のみんなを集めて、次はどんなことをしたらいいか聞くようになった。

弓矢や斧、釣竿を作って、みんなに配ったりした。

 

そして、ある日、集会で、一人が「そろそろ、この島に名前をつけよう。定吉と花子が夫婦(めおと)になれた島だから、夫婦島(=つまり国の名前:日本みたいなものです)はどうだ?」と言いました。みんなが「それはいい」と賛成し、「じゃあ、夫婦島に住んでいるのは、夫婦人(=日本人)。集会の名前は夫婦会(=国会)だな。」となりました。

 

何年か経つと、定吉と花子が作った道や道具のおかげで、夫婦人たちは豊かになり、人口も増えてきた。

 

そうすると、定吉と花子だけでは、人数が足りず、夫婦人からもらった食べ物などを分けることを条件に一緒に手伝ってくれる人(=公務員)を増やした。

「もしもまた、島に追っ手が来た時にも対抗できるように夫婦島防衛隊(=自衛隊)をつくろう!」という意見が出て、防衛隊ができた。

また、島の者全員を覚えられないので、生まれた時と死んだ時に「子供産まれました報告書(=出生届)」と「死んじゃいました報告書(=死亡届)を出すようにしてもらった。

これで、夫婦島にどれくらいの人がいるのかがわかるようになって、何か作ったりするときにどれくらい必要なのかがわかるようになった。

 

人数が増えてくると、次は大きな船や建物が必要になってきた。

つくろうとしたが、人手は足りているけれど、材料や手伝ってくれる人に渡す食料が足りない。

 

そこで、定吉は夫婦人みんなに呼びかけ、

「みんながもっと豊かになるよう、大きな船や建物が必要だか、材料や食料が足りない。どうか、出せる分でいいので、出してくれないだろうか?」と呼びかけた。 

 

夫婦人たちは「じゃあ、俺は材料をこんだけ!」「私は食料をこんだけ!」とそれぞれだしてくれた。

しかし、「俺は材料は出せるけど、食料はぎりぎりなんだ。」という人もいました。

定吉は「いやいや、それぞれが得意な範囲で、その人のできるだけでいいのです。 貧しい人や病気の人からはもらいません。(=課税公平主義)」といって、無理に夫婦人たちからは取ろうとはしなかった。

 

しかし、それぞれが自分の出来る範囲で出してくれたおかげでたくさんの食料や材料が集まった。こうして、一人ではできないような建物や船ができ、島のみんなで幸せにくらしたとさ。

 

 

 

めでたしめでたし

・・・・・・・

 

どうでしたか?

 

つまり何が言いたかって言うと、

なぜ、税金がかかるのでしょう?という問いに対して、

「こんな風に島の住人が島のみんな(国民)のために、組織(国・都道府県)を作って、その場所(役所)とそこで働く人(役人・公務員)の費用を捻出するために、みんなで出し合う必要が出てきたので、税金がかかるのですよ〜」ということ。

 

もう一つ、「所得」に対して税金がかかるのは?という問いに対して。

実際には、税金の歴史とは実に醜いものです。

農民は年貢を搾り取られ、餓死していました。

だいたい、戦争や革命なんかも、貧富の差で生まれてしまうものです。

 

だからこそ、「課税公平主義」というのは実に大切なのです。

「課税公平主義」は税金の二大原則の一つでもあります。

 

その人が「無理なく払える範囲で平等に」というのを考えると、「決まった一定の額の税金」を基準にするより、「儲け=所得を基準にするのが妥当」だからです。

儲かっている人=所得の多い人はたくさん払えるよね。儲かってない人=所得の少ない人から、たくさんとると餓死しちゃうかも!という考え方なんです。

 

わかりやすかったですか?

 

前置きが長すぎる!というツッコミはなしでお願いしますm(- -)m。